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プロフィール |
Author:大橋家
 主な執筆者はアメリカ現住の長男・次男。 07年7月30日に日本通運を相手取り提訴、10年2月15日に安全配慮義務違反を認定され、勝訴!
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大橋家 日通との戦い 父は日通に追い詰められ、自らの命を絶ちました。これは父の名誉を晴らすため、日通の実態を明るみにし、次の犠牲者を出さないよう始めた、私達と日通との戦いを綴った日記です。10年2月15日に安全配慮義務違反を認定され、父の名誉を晴らす事ができました。これからは、労働問題で苦しんでいる人達と、今も日通と戦っている人達への支援を趣旨とし、運営をしていきたいと思います。 |
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家族を失った遺族の傷跡 |
長男です。
先日、弟が家に来たときに、「今日、朝母から電話があり、友達との出先で呼吸困難になり、倒れそうになった」という事を聞きました。心配になり、すぐに電話しました。呼吸困難は、その時の一時的なことだったので、今は安定しているという事でしたが、原因は一緒に居た友達の話だったそうです。
一緒に出かけていた母の友達も、旦那さんが自殺で失った方で、出先にその方の相談を聞いていたそうです。母は、いろんな相談を聞いているうちに、父が亡くなる前の状態、不安を抱えて生活をしてきた時のこと、そして父が亡くなったのを見つけた時の衝撃の場面がフラッシュバックしてきたらしく、だんだん呼吸ができなくなり、立っていられなくなったそうです。急いで、売店に行って、水を買い、たくさん飲み、安定剤(ときどき不安定な時に、医者より処方されているものを服薬しています)を飲んで、できるだけ楽しい事を考えるようにして、30分後にようやく正常な状態に戻れたそうです。
しかし、不安な気持ちは完全には晴れず、最近泥棒に入られて、大切にしていた父の形見の時計を盗まれて落ち込んでいる弟が心配になり、すぐに電話したそうです。
父を2006年の11月5日なくなってから、3年近く立ちましたが、まだ母が受けた傷跡は癒えておらず、今回のように、生々しい記憶と一緒にフラッシュバックしてきます。心の傷というものは時が癒してくれるといいますが、3年という短い月日では、遺族の傷を癒すには短すぎるのでしょう。
このブログで何度も書いていますが、私たちのような心の傷を持って生きていかなければいけない人はできるだけ無くしたい。
今回の事件をきっかけに、日通には正しい人の道を歩んでほしいと、切実に思います。
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日通偽装請負裁判が始まります |
7月7日、アルバイト・派遣・パート関西労働組合の組合員M氏が、日本通運を相手取って、未払い残業代の支払いや長時間労働によって健康を害したことに対する損害賠償を求め大阪地裁に提訴しました。
請求額は1900万円を超えます。
M氏は、3年近く日通ペリカン便・アロー便の集配業務に従事していたが、契約の形式は孫受けの個人事業主という形になっていました。
この度の提訴は、日本通運との間に黙視の労働契約が成立していたことして、その雇用責任を問うものです。
第一回裁判が9月9日(水)午後10時~ 大阪地裁809号法廷にてあります。ぜひ傍聴のほう、お願いいたします。

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7月29日 王寺アスベスト補償裁判の模様 |
7月29日(水)午後4時から大阪地裁1010号法廷で弁論が開かれました。
被告側のニチアス・日通と原告側からの提出書面とこれからの提出予定について確認があり、次回の進行協議が9月28日(月)午後1時30分、弁論準備が10月21日(水)午後4時に大阪地裁1010号法廷でと決まりました。
弁論終了後に、弁護士から次のように説明がありました。
* 今、お互い反論の応酬をしている。ニチアスの元社長(故人)渡辺は1960年代から肺がん情報を持っていて次の商品を画策していたという証拠を提出した。ニチアスは輸送を商社に頼んでいて日通に頼んでいないと言ったが、例えそうであっても港から工場へ運搬され被害者がアスベストの埃を吸っていた事実は変わらない。葛城労基署から当時行なったニチアスのアスベスト濃度の記録は「存在しない」と返事をしてきた。次々回、来年早々になると思うが、証人尋問に入りたい。日通から陳述書が出ている86歳の元従業員は高齢のため証人尋問には出て来ないと思われる。あと2人70歳代の元同僚には原告の方から証人尋問に出てくれないかと話しに行っている。ニチアスは証人を出さないし名前も明らかにしないでずっと事実を隠す態度をとっている。*
そのあと、原告から「来年2月で2年を迎えます。こらからもご支援よろしくお願いします。」と傍聴者へのお礼があり、泉南アスベスト被害で闘っておられる方からも一言ありました。
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強すぎるアメリカの労組と弱すぎる日本の労組 |
長男です。今日はアメリカの労働組合について少し書きたいと思います。
先日GM(ゼネラル・モーターズ)が破産手続きが終了し、業務を開始しましたが、GMが破綻した原因として、定着している説は、「労働組合が強すぎたから」です。
ロジャー・ローウェンスタイン著「なぜGMは転落したのか---アメリカ年金制度の罠」で、著者は下記のように労働組合に最大の原因があったと指摘しています。
GMを破産の崖っぷちに追い込んだ最大の元凶は 巨額の会社負担を伴う手厚い企業年金制度と医療費(健康保険給付)である。 半世紀にわたる経営者・労働組合・政府という三者の無策と妥協によって膨れ上がった退職者へのコスト(レガシーコスト)即ち「退職者に対する年金と医療費の支払い」はGMの利益を食い尽くし 債務超過へ転落させた。
アメリカの労働市場において、労働組合が及ぼす影響力は強く、賃金、ベネフィット、雇用条件等に関する労使交渉だけではなく、下記のように、異なる分野での役割を担っています。
1.個別被用者の訴訟支援 2.医療保険の提供 3.取締役会への参加 4.政治資金
ユニークなのは4の政治資金で、民主党議員の集金マシンとなることで政治力を確保し、さらに従来の労組の沸く組を超えて、非組合員へのベネフィットを提供することにより、労組の活動範囲を広げています。
賃金交渉においてのストライキなど日常茶飯事で、数年前に私が経験した一番ひどいストライキは、ロス近辺の主な公共交通機関のひとつであるMTAのストライキで、このストライキは一ヶ月以上続き、その間MTAを利用していた人たちのほとんどが自家用車以外の代理の手段がなくほんとに困っていました。
私もこのストライキの間は、自家用車での通勤を余儀なくされ、おまけに、自家用車で通勤する人が多くなったためにフリーウェイ(無料の高速道路)は大渋滞でほんとに困りました。
このように、アメリカの労働組合の及ぼす影響力は強く、労働環境の改善というプラスの一面と、GM破綻の原因となったマイナスの一面があります。一概にアメリカの労働組合が日本の労働組合より良いとは結論付けはできませんが、経営者と癒着のために、会社の有利な方にしか活動できない、日本の労働組合よりはだいぶましだと言えます。
本来なら、アメリカと日本の違いに、一長一短あるはずだと言いたいところですが、日本の労働組合のいい所はなかなか思いつかないですよね?
もちろん、管理職ユニオンのように、どの企業に属さない、労働者を守るために組合は別です。このような組合が増えれば、日本の労働環境も改善していけれるのではないかと思います。
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